埼玉医科大学国際医療センター脳神経外科 | くも膜下出血

対象疾患
くも膜下出血

・くも膜下出血とは:

 くも膜下出血は、大部分(80-90%)が脳動脈瘤の破裂によって生じます。脳動脈瘤とは、脳の血管の分岐部にできたコブ(瘤)であり、脳動脈瘤があるだけでは特に症状はありません(稀に神経の圧迫などで前兆の症状が出ることもあります)。しかし、破裂すると非常に重篤なくも膜下出血を起こし、半数以上の方が後遺症を残し命に関わります。一度破裂した動脈瘤は非常に破けやすく、再破裂を起こします。この再破裂を防ぐため、治療を行います。また、くも膜下出血を起こした3〜4日目頃から14日頃まで、脳血管攣縮やそれによる脳梗塞を起こす可能性があります。これは、脳の血管が縮んでしまい血の流れが悪くなることで起こるものです。さらに後日、脳の水分(髄液)の吸収が悪化し水頭症を起こす場合があり、手術が必要になることもあります。

・症状:

 ほとんどの場合は何の前触れもなく突然起こります。
 ・突然今までに経験したことがないような激しい頭痛や嘔吐
 ・意識を失ってしまう(意識障害)
 稀に、出血を起こした際に脳神経などを圧迫して症状が出ることがあります。
 ・物が二つに見える(複視)
 ・片方のまぶたが下がる(眼瞼下垂)
 ・視力・視野障害

・診断:

 くも膜下出血の診断はCTにてほぼ可能です。しかし、一部の症例でCTではわからない場合があり、MRIや腰椎穿刺が必要になる場合があります。
 出血源を調べるためには造影CTやMRA等の血管評価が必要です。また、治療法を決定するために血管造影が必要です。

・治療:

 当科脳卒中センターではCTやカテーテルによる脳血管撮影により、動脈瘤の場所、大きさ、形を直ちに診断し、脳卒中外科医と脳血管内治療医が話し合って、開頭クリッピング術と血管内コイル塞栓術のうち、より安全で確実な治療法を迅速に判断して施行しています。当センターでは24時間体制で緊急手術が可能な体制を維持しています。術後は脳血管攣縮の予防のために点滴やドレナージ管理が必要になる場合があります。

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