埼玉医科大学国際医療センター脳神経外科 | 各科紹介( 患者さん・ご家族の方へ)

各科紹介( 患者さん・ご家族の方へ)
埼玉医科大学脳神経外科は4つの専門性の高い診療部門を有し、皆様に質の高い医療を提供しております。埼玉医科大学国際医療センターでは脳脊髄腫瘍科(脳脊髄腫瘍性疾患を専門としています)、脳卒中外科(脳血管障害の開頭術治療を専門としています)、脳血管内治療科(脳血管障害のカテーテル治療を専門としています)が診療を行っており、さらに埼玉医科大学病院脳神経外科では機能的疾患(顔面痙攣やてんかんの外科治療)を担当しております。
脳脊髄腫瘍科 脳卒中外科 脳内血管内治療科
     

脳脊髄腫瘍科

脳神経外科の扱う疾患は、脳血管障害・外傷・小児奇形・機能性疾患などありあますが、脳腫瘍は脳血管障害と並んで最も重要な分野の1つです。埼玉医科大学国際医療センター脳神経外科は全国に先駆けて、脳神経外科を3つの診療科に分割しました。即ち脳卒中外科、脳血管内治療科、そして脳脊髄腫瘍科です。このことによって、私達は、脳腫瘍の治療に専念し、最先端の治療を取り入れると共に、手術や術後治療の神髄を究め、どこよりも専門的な脳腫瘍治療を行っております。

神経膠腫:代表的な脳腫瘍です。ナビゲーション、モニタリング、時には覚醒手術も駆使して手術を行っています。手術後は放射線照射と化学療法などが必要になりますが、標準治療を行います。標準治療とは、皆が行っている治療という意味では無く、その時点での最良と認められている治療という意味です。さらに、新しい治療法が治験という方法で試されるわけですが、当科は我が国で行われる新しい治験の主要なものには全て参加していますので、真に最新かつ有望な新規治療を受ける機会にも恵まれています。

下垂体腫瘍:これも代表的な良性脳腫瘍です。当科では頭頚部腫瘍科と協力して、内視鏡による経鼻手術を行っています。内視鏡は通常の顕微鏡よりも視野が広く、安全性が増します。さらに、広く視野を得ることが出来るために、顕微鏡手術の時代よりも摘出率が向上しました。また下垂体はホルモンを産生する組織ですので、術後にホルモン異常を発症することが少なくありません。その場合は埼玉医科大学病院(毛呂)内分泌・糖尿病内科の専門医にバトンタッチして専門的な治療を行います。このように,患者さんに取ってベストの治療を行うためには診療科の垣根などあり得ないというモットーの元に最良の治療を行うべく努力しています。

小児悪性脳腫瘍:小児がんの第一位は白血病ですが、第二位は脳腫瘍です。小児悪性脳腫瘍はまず手術で可能な限り綺麗に摘出する必要がありますが、当科ではこの専門医が常駐しています。術後は、放射線療法・化学療法を徹底的に行うことが不可欠です。時に末梢血幹細胞輸血を用いた大量化学療法が必要とされますが、当科の同じ病棟に小児腫瘍科がいて、小児がんの専門家が常駐しています。

このように、私達脳脊髄腫瘍科のスタッフは、脳腫瘍、そして脊髄腫瘍もですが、全ての腫瘍において、最善・最良の治療を行うためにどうしたらよいか、人を配置し、技術を習得し、他科との垣根を取り払い、日々研鑽に努めております。

     

脳卒中外科

脳卒中外科は、脳卒中センター内の独立した診療科として、脳卒中内科や脳血管内治療科と密接な関係を保ちながら、脳卒中の外科治療を担っています。当科は全国の大学病院の中で唯一脳卒中(脳血管障害)の開頭術に専門特化した診療科であり、スタッフ全員が脳卒中の外科手術に対する豊富な経験を有し、昼夜搬送される脳卒中の患者さんの緊急手術に24時間体制で対応しています。また、将来的な脳卒中を予防するための手術も、十分な安全性を確保した上で積極的に施行しています。特に小型の未破裂脳動脈瘤に対しては低侵襲の小切開による鍵穴手術(key hole surgery)を標準術式にしており、診療部長の専門分野である脳動静脈奇形や巨大脳動脈瘤などの高難度動脈瘤に対しては、日本一の手術数と手術成績を有しています。他院で治療困難と判断された症例でも、外科治療が必要と判断された場合は原則として受け入れを「断らない」事に誇りを持って、スタッフは皆手術技術の維持・向上のために日夜努力をしています。当科のミッションは、次代を担う脳血管外科のリーダーを養成することであり、全国の大学より研修者を公募し、助教(fellow)として受け入れています。

     

脳内血管内治療科

・脳血管内治療とは:

 脳の病気に対して開頭術せずに血管内から脳の病気の部分へとアプローチする治療法です。対象となる病気は、未破裂脳動脈瘤、頭蓋内脳血管・頚動脈狭窄(血管が狭い)、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻などですが、当科ではただ単にこのような治療のみを行う科ではございません。患者さんのQOL(生活の質)を維持するため、外来診療〜血管内治療〜その後のフォローアップまで一貫したコンセプトにて診療を提供する「脳血管に関する総合診療科」というご理解が良いと思います。
 血管内治療の方法は足の付け根、肘の内側、手首の血管など、体の表面近くを通る太い血管からカテーテルを挿入し、大動脈を通じて脳の血管まで進める事が出来ます。手術の際はやや太いカテーテルをまず頸部まで進めて、その中にさらに細いカテーテルを入れ、疾患のある部位に誘導し、様々な道具:コイル、バルーン、ステントや薬品:塞栓物質(病気を栄養する血管を標的にしてその血液の流れを止めることで、病気への血の流れを止め、手術をしやすくするための血管の流れを止める医薬品)や抗がん剤(がんに対しては,がんを栄養する血管に直接抗がん剤を注射することでその分布を高めて抗がん剤の効果を高める)を用いて治療を行います。
 

・当科の歴史,実績そしてBrain OR:

平成17年1月より埼玉医科大学病院脳神経外科 脳血管内治療部として始まり、同じく神経内科および放射線科等関連する診療科より人的ご支援もいただき順調に発展し、平成19年4月より国際医療センター(日高市)の救命救急センター内に独立診療科としてスタートしました。
 現在、当科は日本脳神経血管内治療学会認定の指導医3名、専門医3名、専属医1名を含め7名のスタッフで構成されています。そして近隣の病院・医院から多数の御紹介をいただき、年間850件の脳血管造影および約350件脳血管内治療を施行しており、いわゆる典型的なハイボリュームセンターと言えます。
 当科では「脳血管内治療」を高性能レントゲン装置が設置された手術室にておこなっております。これはBrain ORと言われ、世界でもっとも先進的システムである血管造影室がCT室も併設された手術室内にて稼働しています。開頭して行う治療と血管内治療とを複合しての合同手術(ハイブリッド手術といいます)が可能で、難易度の高い脳動脈瘤の手術、脳動静脈奇形に対してしばしば行っております。

患者中心主義の診療姿勢,外来受診:

 当科にては提供する医療は「サービス業」である、という認識のもと患者中心主義に則ってより満足度の高い診療を目指して不断の努力を行っています。それも患者さんらに安全な医療を提供すること、そして安心して受診していただくためです。
 外来は基本的には午前中月〜土で、特に専門外来はございません。受診は予約制となっており紹介状を要します。しかし、例えば脳ドック等にて未破裂脳動脈瘤と指摘された、脳血管に異常があるといわれた・・・などそういった検診結果があり、CD、DVDにて画像データをご持参いただければ、かならずしも紹介状は必要ございません。予約無しでも診察いたしますが、その場合はどうしても診察までに御時間をいただくことをご理解ください。
 外来ではしばしば脳血管造影検査を推奨される場合がございます。特に未破裂脳動脈瘤の場合ですが、この場合3日間の短期入院となります。外来,病棟でパンフレット等を用いて看護師よりわかりやすく詳細な説明がありますので、安心してお受けいただけます。

当科スタッフ集合写真 (平成26年6月)

当科スタッフ集合写真 (平成26年6月)

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